北九州市を代表する文化財「小倉祇園太鼓」が、今年で400周年を迎えます。
その記念ポスターとして選ばれたのが、COLTクリエーター ハシダ氏のイラストです。
じゃじゃーん。
400年間脈々と受け継がれている、小倉っ子の体を流れるリズム。時代を超えた、お祭り好きな人々の躍動感が表現されていますね。
ア、ヤッサヤレヤレヤレのお囃子(おはやし)が聞こえてきそうです。
よく見ると、北九州でおなじみのキャラクターの顔がちらほら・・・
あなたは何人見つけられますか?(小倉マニア検定)
答えは・・・ハシダ氏に聞いてください(笑)
小倉の賑わいを支え続ける小倉祇園太鼓
小倉祇園太鼓は今から400年前、天下泰平、無病息災等を祈念する祭事として始まりました。
元和3年(1617年)小倉城を築城した細川忠興公が、無病息災と城下町繁栄策の一部として祇園社(現在の八坂神社)を建造しました。
祇園祭は、京都の祇園祭を小倉の地に取り入れたもので、「能」の形式で鉦(かね)、鼓(つづみ)、笛が使われていたそうです。
太鼓の起源は、囃方清五郎が藩主のお供をして江戸表に上った際、山王神事の囃し方(はやしかた)を覚え、小倉に帰ったのちに四人の子供に教えたのが始まりとされています。
小倉祇園太鼓が国指定重要無形文化財に
小倉祇園太鼓は400年を迎える2019年、国の「重要無形民俗文化財」として指定されました。
小倉祇園太鼓の特徴は、全国的にも珍しい両面打ち。さらに表と裏で音も打法も違うんですね。
(両面打ち:太鼓の両面を打ち鳴らす打法)
太鼓2台に4人、ヂャンガラ(摺り鉦)2人がチームとなって演奏します。
あ、町内によって打法が若干違うってご存知でしたか?
基本的な打法、リズムはありますが、それに様々な工夫が凝らされているのが、小倉祇園太鼓の面白さなんですね。
小倉祇園太鼓400周年に向けて
小倉祇園太鼓400年を迎える今年、様々なイベントが行われています。
祭りだけではなく、体験イベントや写真展、お披露目ステージなどが企画、開催されています。
ハシダ氏のポスターも小倉の街を彩り、400年記念を盛り上げることになるでしょう。
小倉祇園太鼓400周年記念サイト:http://kokuragiondaiko.jp/400th/
昔は小倉祇園祭当日は雨が降ることが多く、晴れた年には物凄い数の見物人を集めたそうです。
「関の先帝、小倉の祇園 雨が降らねば金がふる」と言われていて、ひと昔前は商売繁盛、お賽銭の山が築かれていたらしいですよ。(関の先帝:下関の先帝祭)
今年の小倉祇園、てるてる坊主を作ってみんなで晴天のお願いでもしましょうか。