COLTの「TOKIWA創プロジェクト」
「トキワ荘」と言えば、若き日の手塚治虫さんや赤塚不二夫さん、藤子不二雄さん、石ノ森章太郎さんなど、マンガ界の「神」と呼ばれる作家たちが住んでいた伝説のアパート。
昭和の時代、手塚治虫さんの才能に憧れて、多くの才能あるマンガ家たちが集まり、刺激しあって日本を代表する作家へと成長していきました。
そして現代・・・
2015年7月3日 北九州小倉に新たな創造の場が誕生
コンテンツプロダクションであるCOLTがプロデュースする、サブカルクリエーター向けのシェアオフィスが北九州市小倉に登場しました。
「時は創」の時代。
個人クリエーターのネットワークをリアルに構築することで、コンテンツの化学反応を狙う試み。
それが、COLTのTOKIWA創プロジェクトです。
MANGA、アニメ、ゲーム、バーチャルYouTuber、CG、イラストレーター、映像作家、デザイナー、Webデザイナー、プランナー、ガチャデザイナー、痛車デザイナー、漫画原作、ライトノベルライターなど多くの才能あるクリエーターたちが「面白い!楽しい!」コンテンツを創造し、世界へ発信しています。
ポップカルチャーを生み出す平成の「TOKIWA創」
「TOKIWA創」には、一般のコワーキングスペースと異なる大きな特徴があります。
1.COLTの審査を通ったサブカルクリエーターのみが入居可能
2.入居クリエーターのコンテンツをCOLTが代行営業する
クリエーターの制作環境を整える
マンガ家を中心に、サブカルクリエーターたちは周囲からの理解が得にくく、孤独に作業をしている人が多いのが現状です。
しかし、ここに来れば同じような境遇で、夢に向かって努力している人たちに会うことができます。
TOKIWA創には18席のワークスペースが設けてあり、各ブースを仕切るパーテーションが低く設計されています。
創作活動に集中できるのはもちろん、他のクリエーターの様子も感じられる造りになっていて、刺激を得られる環境が整っています。
クリエーターの創造環境を安定させる
セミプロ、アマチュアクリエーターの多くは、コンテンツを収益化する手段を持ちません。
また、クライアントも作りたいモノがあっても、どこに依頼していいのかわからない場合があります。
才能あるクリエーターと、コンテンツを必要としているクライアントを結びつけることで、きちんとした収入を得られる環境を整える。
これが、私たちが行っているTOKIWA創プロジェクトです。
「好き(才能)」を「好き(趣味)」だけでは終わらせない
クリエーターがきちんとした収入を得ることで、創作活動に専念する時間が増えます。
それによって、より才能が開花するチャンスが増えます。
規模が大きな案件は、入居クリエーターたちが協力して作業を行い完成させる。異なる分野のクリエーターたちが交じり合い、新たなコンテンツを創造する。
そのような協同制作を行うこと、刺激しあうことで創造の化学反応が起こると、私たちは考えます。
実際に仕事をして経験を積むことで、優秀なクリエーターが誕生し、雑誌などで活躍する人気マンガ家、さらには海外で活躍するクリエーターが生まれる。
TOKIWA創プロジェクトはそれを支援し、さらなる創造を展開していきます。
「TOKIWA創」誕生への想い
COLT代表大野は、デザインやイベント製作会社を経て、営業とプロデュースの経験を積んできました。
当時、運営に携わった「日韓マンガフェスティバル」で、言葉の通じない日韓の若者が意思疎通している姿を見て、手塚治虫さんの言葉「マンガは記号である」を体感。
しかし残念なことに、才能があるマンガ家が、その道一本では食べていかれないという事実も見聞きしました。
北九州には才能があるマンガ家がいるのに・・・
熱烈なおもちゃコレクターとしても知られていた代表大野は、当初おもちゃを生かした昭和レトロでの起業を考えていました。
そんな時、偶然マンガ家向けシェアスペースの閉鎖を知り、コワーキングスペースの発想と結びつきました。
それが、現在のTOKIWA創です。
動き出すネットワーク
前職で培ったノウハウと、築いたネットワーク、さらに多くのクリエーターが加わることで、提供できる商品、営業の幅が広がります。
営業の幅が広がれば、クリエーターに新たな創造への挑戦を提供できる。
街をMANGAにするCOLTのビジネスと、市をポップカルチャーの聖地として定着させるという北九州市の試み。地元クリエーターを発掘するCOLTの取組みが、地域の経済効果を上げる。
このTOKIWA創プロジェクトで、幾重にも重なった相乗効果が生み出されていくのです。
また、急速に進んだネット社会の中で、コンテンツ制作もクライアント、制作側が対面せずに行われることも少なくありません。
制作の現場を見る、知ってもらうことで、生まれる何かがあると、私たちは考えます。
相乗効果の波に乗り、クリエーターを輝かせる、コンテンツを世界へ送り出す。私たちの取組みはまだ始まったばかりです。